新型コロナウイルス感染症の流行拡大に伴う医療体制の逼迫について
沖縄県内では、6月以降、新型コロナウイルス感染症の流行が急拡大し、全県的に通常の医療体制を維持することが困難になっています。
当院でも、入院が必要なコロナ患者が連日受診されるとともに、職員や入院患者の感染も相次ぎ、7月12日の時点で、コロナ患者の入院54名、職員(医師含む)の感染21名が確認されています。
沖縄県から依頼されている当院のコロナ専用病床(最大23床)は満床状態が続いた為、コロナ対応病床を増床し適切な隔離・感染対策のもと診療を継続しておりますが、院内での感染および救急からの入院受入れに病床確保が追い付かない状況です。
感染した職員においては療養解除基準を満たし、職種によっては抗原検査『陰性』を確認した上で順次復職していますが、通常業務やコロナ対応を行うには圧倒的にマンパワーが不足しております。
現在、北部地域の必要な医療提供体制を維持するために手術や予定入院の制限および面会制限などの対策を行っておりますが、今後、更なる制限を検討せざるを得ないほど、医療現場は逼迫しております。救急外来においても、入院が必要となる重症患者(コロナ以外の疾患も含む)の対応に支障をきたしている状況であり、受診を希望されてもすべての患者さんに対応することはできません。
流行が拡大している今、上記内容をご理解のうえ、日頃の体調管理と感染対策(マスク着用、手指消毒、人混みを避ける等)に取り組んでいただけますよう、お願いいたします。
令和5年7月12日
院長 諸喜田林