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新型コロナワクチン接種前後の抗体検査について

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新型コロナワクチン接種前後の抗体検査について

『3回目接種後の抗体価データ』
『抗体価に影響を与える要因(年齢・飲酒)』を追加しました。

 当院では、令和3年3月9日より職員に対して新型コロナウイルスワクチン(ファイザー社製:商品名 コミナティ)の先行接種を開始しました。接種にあたり、「これからワクチンを接種する方々へ情報発信する」目的で、副反応の調査と並行して、ワクチン接種前後の抗体検査を株式会社 AVSSとの共同研究として行いました。

2回目のワクチン接種終了から3か月後、6か月後にも抗体検査を実施しデータを公開しました(11月13日)。また、経過中にブレイクスルー感染した人(ワクチン2回接種後に新たに新型コロナに感染した人)のデータも追加しました(12月3日)。

その後もデータ収集・解析を継続し、この度下記のデータを追加で公表しました(2月2日)。公開データはこちら

  1. 2回目の接種から6か月後までの「男女別」の抗体価推移
    女性の方が抗体価が上昇しやすい傾向があるものの、6か月後には同値となりました。
  2. 2回目の接種から6か月後までの「年代別」の抗体価推移
    年齢が上がるにつれ抗体価は低値となりました(40代と50代で逆転がありましたが、統計学的な有意差はありませんでした)。
  3. 3回目の接種(ブースター接種)から4週後の抗体価データ
    2回目接種3週後の値(接種後最高値)からは15倍、6か月後の値(接種後最低値)からは34倍に上昇したことが確認されました。

さらに、「抗体価に影響を与える要因」について検討するため、「性別」や「年齢」以外に、「生活習慣」との関連についても検討しました。その結果、20代と比較して40代では6倍、50代では7倍、60代では10倍、抗体が低下する確率が高くなることがわかりました。また毎日飲酒をする人は、飲酒をしない人に比べて抗体価が低下する確率が2.34倍高いこともわかりました。要約した結果を公開します(2月2日)。公開データはこちら

なお、これらの調査・研究は当院職員の協力を得て、臨床研究(前向きコホート研究)として院内倫理委員会の承認を得て実施しています。

また、本研究については、マスコミ各社より取材を受け、報道されております。

 令和3年5月18日(火)琉球新報
 令和3年5月27日(木)沖縄タイムス
 令和3年6月30日(水)沖縄テレビ
 令和4年2月4日(金)沖縄テレビ
 令和4年2月6日(日)沖縄タイムス
 令和4年2月6日(日)琉球新報
 令和4年2月7日(月)テレビ西日本
 令和4年2月9日(火)NHK沖縄
 令和4年2月19日(土)Yahoo!ニュース
 令和4年2月22日(火)讀賣新聞オンライン

2022年2月24日
呼吸器・感染症科 田里大輔

※掲載されている内容、データ、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。

新型コロナワクチン接種前後の抗体価推移

 

新型コロナワクチン接種後の抗体価に影響を与える要因について

 

 

 

2022年2月2日 更新

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