病院薬剤師に求められる役割は常に変化しており、各医療チームの一員として、各職種と連携を取りながら、患者さんが満足できる医療を提供するよう日々努力しています。
✿感染制御チーム(ICT)/抗菌薬適正使用チーム(AST)
◉活動内容
院内感染を防止するために、薬剤耐性菌の把握や感染医療廃棄物の管理を行っています。
◉薬剤師としての役割
感染制御認定薬剤師として、感染ラウンドや委員会等で他種職と連携し、主に抗菌薬や消毒液の適正使用を推進し、薬学的な管理が図れるよう支援を行っています。
✿栄養サポートチーム(NST)
◉活動内容
食事の内容や形態、摂取方法などについてサポートします。
◉薬剤師としての役割
薬の内容をチェックし、服用している薬や注射薬から食欲不振に関連しているもの、便秘や低血糖に関連しているものがないかどうかなどを重点的に確認しています。
✿術後疼痛管理チーム(APS)
◉活動内容
「術後疼痛管理チーム」は麻酔科医・手術室看護師・薬剤師により構成され、術後患者の鎮痛薬の効果や副作用、合併症の有無等の評価を行い、術後の痛みを軽減するための活動を行っています。
◉薬剤師としての役割
患者さんのアレルギーや副作用歴、服用している薬剤の種類、術前の検査結果等を確認し、術後に使用できる鎮痛薬の種類、用法・用量、投与に当たっての注意点等を医師や看護師に情報共有しています。
✿緩和ケアチーム(PCT)
◉活動内容
がんによる痛みや苦痛を緩和するための診療サポートを行っています。
◉薬剤師としての役割
入院中のがん患者さんに対し、緩和ケアチームによる病棟ラウンドや委員会で、薬物治療の提案、効果の検証などを行っています。