各階フロア構成・部門整備の基本方針

1階

1階エントランスホールイメージ
エントランスホール

・来訪者をやさしく迎え入れるエントランスホームは地産材を利用した自然豊かな北部地域らしい空間とします。
・新しい病院の顔として総合受付や総合待合、コンビニ、イートインコー ナーを整備(予定)します。

講堂

・エントランスホームに面して地域開放や健康セミナー等にも利用できる講堂を整備します。

リハビリテーション部門(別館棟)

・北部地域の地域性を考慮し、入院・外来どちらのリハビリテーションにも継続して対応することを前提とし、入り口・受付の専用動線、リハビリ部門内の動線分離等を行います。
・一般病棟、地域包括ケア病棟ともに各病棟への簡易的なリハビリ室を整備します。
・各リハビリテーション料の施設基準においては最上位基準の取得を目指すため、それぞれに必要なリハビリ室の諸室面積を確保します。加えて、心大血管リハビリテーション、がんリハビリテーション、小児リハビリテーション、障害児(者)リハビリテーション、認知症患者リハビリテーション等を実施します。
・ADL室訓練(水回り)、高次脳機能訓練(失語症訓練)、小児リハビリ室への対応に向けた必要諸室の整備を行います。
・リハビリ部門を司る管理部門として、医療チームの一員、そして多職種と協働しながら質の高いリハビリテーションの提供を通じ、患者の満足度、職員の質の向上、病院経営の向上に寄与します。
・急性期医療を担うリハビリテーション部門として、リハビリ専門職の継続的確保と適正なリハビリ技術等を身につける事ができる教育体制を整備します。

地域連携部門

・入院時支援と地域連携室及び患者サポートセンターの一体的な運用により、入院決定時から退院時まで一貫した運用が可能な組織を確立する。
・患者相談に関する窓口機能を一元化し、ワンストップサービスとして提供する。
・入院時に関する各種説明・手続きを集約化し、院内の情報連携による各専門職の関与を計画的に行うことで、円滑な入退院を支援する。
・地位にの医療機関との連携を促進し、病診・病病連携の強化による効果的な医療提供体制を確立する。

2階

2階イメージ
外来部門

・各診療科専門領域の機能を集約した高度な外来機能を提供します。
・動線の最適化により、全ての来訪者にとって安全で利用しやすい外来環境を提供します。
・各諸室はプライバシーに配慮した諸室整備を行います。
・感染症対応を想定した外来動線、諸室(待合、診察室等)の整備を行います。
・総合案内や患者支援センター等の充実・整備を行います。

内視鏡部門

・内視鏡検査及び内視鏡治療のおいて、専門チーム体制と高機能な機器により最先端の検査・治療技術を提供します。
・専門職が集まったセンター機能として整備し、安全な検査・治療と患者サービスを提供します。
・地域の医療機関からの検査受入れを円滑に行う仕組みを整備し。高度な検査・治療機能を地域全体で効率的に運用します。
・患者・健診受診者のプライバシーに配慮した施設整備を行います。

放射線部門

・新病院機能・規模を考慮した放射線機器を導入し、効率的に活用することで、高度専門医療への対応機能を確保します。
・がん医療機能の向上のため、放射線治療装置の導入を行います。
・救命救急センターでの緊急検査対応や手術部門等におけるハイブリッド手術への対応など、より専門性の高い検査機能を確保します。

薬剤部門

・新病院は院外処方を基本とします。
・病棟配置薬剤の管理体制改善、薬剤管理指導業務等の充実に向け、病棟薬剤師業務を実施します。
・外来部門に服薬指導室(薬剤師外来)を配置し、持参薬鑑別、服薬指導等への積極的な対応を行います。
・がん医療機能の向上に向け、外来化学療法室への抗がん剤調整室、必要設備の導入を行います。
・専門性を生かした良質な医療を提供するという社会的要請に応えるため、継続的な薬剤師の確保と高度な薬物療法等について知識・技能を備えた人材を育成するための環境整備と支援を行います。

救急部門

・地域救命救急センター(将来的に指定を目指しています)として救急患者に対し、24時間365日救急搬送の受入れに応じ、患者の状態に応じた適切な救急医療を提供します。
・急性心疾患、脳卒中、外傷など多様な救急症例に対応し、二次、三次救急医療を中心により多くの救急患者を受け入れます。
・地域救命救急センターとして必要となる設備や、医療機器の整備など施設・設備の充実を図るほか、手術室や集中治療室、検査・画像診断など救急医療に必要な諸室・機能等との近接性や関連性に配慮し、効率的な救急医療が行える体制を整備します。
・救急ワークステーションやヘリポート(屋上設置型)、またドクターカーの配備に必要な設備についても検討を行います。

健康管理センター部門(別館棟)

・疾病を早期発見し、早期治療に繋げられるような健康診断を行うとともに、生活習慣病の予防・管理を通じて、地域の健康向上に寄与します。
・病院と健康管理センターの一体整備を行います。ただし、一般患者と健診受診者の動線等を可能な限り分離する。
・現状の北部地区医師会病院健康管理センターと同規模の健診施設の整備を目指します。
・医療機器について、健康管理センター部門にて専用医療機器として整備することを前提とします。ただし、一般診療で用いている医療機器、特に高額医療機器については共用します。
・健診車を用いて地域を訪問する健康診断を行います。

3階

栄養部門

・採用する調理方式に合わせた必要諸室の整備、衛生管理等の充実化を図ります。
・チーム医療としての栄養ケアマネジメントを推進し、食事を通じた患者の治療及び早期回復に寄与します。

臨床工学部門

・生命維持管理装置を中心とした高度化する専門医療機器の運用管理を行い、高度専門医療に係る医療機器管理機能を提供します。
・医療機器の安定的な機能確保と効率的な保守・更新管理を行うとともに、医療機器に関する院内への情報発信を行い、安全な医療機器管理機能を提供します。

検査部門

・各検査機能を充実し、高度専門医療への対応機能を確保します。                                
・正確かつ迅速に結果報告が行える検査実施体制を整備します。
・検査部門は、業務効率の向上と患者動線を優先した整備を行います。

手術部門

・高齢化に伴う患者数の増加、高度急性期医療、周産期医療の提供による手術件数の増加、診療科の充実に伴う手術件数の増加、将来を見据えた機能別・手術室数の充実を図ります。
・高度専門的な手術機能を有し、救命救急センターとの連携による24時間365日迅速な緊急手術への対応を行います。
・少人数であっても安全かつ効率的な手術運営を行える環境と設備を整えます。
・集中治療や重症管理、周産期医療を行う病床との連携により、重症度に応じた周術期管理を行います。
・医療安全及び感染管理に対応した安全性の高い動線及び諸室を整備します。

集中治療部門

・複数の診療領域にわたる重症患者への集中治療機能を提供します。
・救命救急センターや手術部門及び地域周産期母子医療センター等と連携し、集中治療機能を効率的に提供します。       
・運用効率を考慮した集中治療病床を構成します。
・チーム医療を提供するために必要な諸室を整備します。
・医療安全及び感染管理に対応した安全性の高い動線及び諸室を整備します。

人工透析部門(別館棟)

・救急患者の重症合併症や集中治療を要する重症患者への透析等、高度急性期医療を支える専門的で質の高い透析を行います。     
・合併症を有する等、地域の透析医療機関では透析導入が困難な患者に対応します。
・ちゅら海クリニックで実施していた維持透析を継続して実施します。

4階

病棟・管理部門

・周産期センター、産婦人科病棟、小児科病棟を同一フロアに配置し、地域周産期母子医療センターの機能強化を図ります。
・患者及び来院者用エレベーターホールと、業務用エレベーターホールとの動線を明確に分離します。
・病棟の出入口に管理扉を設置し、セキュリティを確保します。

5階~6階

病室イメージ
病棟

・ワンフロアに4看護の病棟を配置し、病棟間の連携を高めるため、各病棟のスタッフアリアを中央に集約配置します。
・5-6階の病棟は一般病棟7ユニット、地域包括ケア病棟1ユニットで構成します。
・プライバシーを保護し、患者にとってゆとりある療養環境を提供するため、個室と4床室を基本とした病棟とします。
・医療必要度の高い患者のため、重症個室等の充実と集中治療室の拡充を図ります。
・急性期病院として、各部門と病棟の適切な配置を行うとともに、複数の職種におるカンファレンスが円滑に行えるスタッフエリアや効率的な動線を確保し、チーム医療を提供します。
・医療安全、感染管理及び万全な病棟セキュリティにより、安全管理と患者のホスピタリティとのバランスが取れた入院機能を確保します。

屋上階

ヘリポートエリア

・救急専用エレベーターにより、屋上ヘリポートから2階救命救急センターや3階手術部門へ直結した患者搬送動線を確保します。