設立の経緯

 北部医療圏は、面積が広く離島・過疎地域を多く抱えていることも考慮し、医師の安定的な確保を図り、良質かつ効率的で地域完結型の医療提供体制を構築する必要があります。
 しかし、北部医療圏の急性期医療は、県立北部病院と北部地区医師会病院において診療制限や診療休止が度々行われていることや、人口10万人規模の北部医療圏に同規模の急性期病院が二つあることで、医師や患者の分散、非効率な経営という課題があります。
 そうした課題を解消するため、2病院の統合による公立沖縄北部医療センターを整備し、安定的な医療提供体制を構築していくこととなりました。

平成31年1月16日 基幹病院の経営形態は新たに設立する財団による指定管理とする案が提案
令和2年7月28日 北部基幹病院の基本的枠組みに関する合意が成立
令和3年3月25日 公立沖縄北部医療センター基本構想が策定
令和4年3月25日 公立沖縄北部医療センター整備基本計画が策定
令和5年度     計3回の財団法人部会が開催
令和6年度     計3回の財団法人部会が開催
令和7年3月25日 一般財団法人沖縄県北部医療財団設立総会が開催され、定款や設立者代表が決定
令和7年4月17日 一般財団法人沖縄県北部医療財団が設立

設立者・出捐金

【設立者】                        【出捐金】
沖縄県                         1,500千円
公益社団法人北部地区医師会                300千円
名護市                          100千円
国頭村                          100千円
大宜味村                         100千円
東村                           100千円
今帰仁村                         100千円
本部町                          100千円
恩納村                          100千円
宜野座村                         100千円
金武町                          100千円
伊江村                          100千円
伊平屋村                         100千円
伊是名村                         100千円

目的及び事業

 沖縄県北部医療財団は、沖縄県北部医療組合から指定管理を受け、公立沖縄北部医療センター及び附属診療所の運営を行い、金武町・恩納村以北における地域医療の推進を図り、住民の健康と福祉の向上に寄与することを目的としています。
 その目的を達成するため、次の事業を行います。
 (1) 公立沖縄北部医療センターの指定管理者としての運営
 (2) 地域医療を担う医療従事者の確保及び育成
 (3) 地域医療に関する調査研究及び成果の普及
 (4) 付属診療所の運営など離島・へき地における医療提供に関する事業
 (5) その他この法人の目的を達成するために必要な事業

組織

 理事長以外、沖縄県及び北部地区医師会病院からの派遣職員で構成されています。