
RyuMIC
北部地区医師会病院 初期臨床研修プログラム


RyuMIC および RyuMICプログラムについて
RyuMICとは、沖縄県における唯一の医師養成機関である琉球大学病院と、北部地区医師会病院を含む複数の基幹型臨床研修病院(以下、基幹病院)および協力型臨床研修病院(以下、協力病院)、臨床研修協力施設(以下、協力施設)が、各々の特徴を活かしつつ相互に連携を図ることによって、よりよい臨床研修を実現するために形成された臨床研修グループです。RyuMICプログラムとは、琉球大学病院を含む各基幹病院が有する臨床研修プログラムの総称です。
目 的
救急医療とプライマリ・ケアの研修を基本に、指導医による専門医療の経験を重ねながら、総合的な臨床能力を備えた医師の育成を目指しています。
なお、基本必修研修(56週)として、内科・救急科(麻酔含む)・外科・整形外科・皮膚科・および地域医療※・小児科※・産婦人科・精神科で研修を行い、必須研修を終えた残りの48週は、研修医の希望に沿って選択診療科の中から調整します(協力病院での研修を含む)。
※協力病院および協力施設での研修
特 徴
- 全県区の高度専門医療を担う琉球大学病院(三次医療機関)と地域医療の中核を担う急性期病院(二次医療機関)及び地域に密着したプライマリ・ケアを実践する診療所等との連携
- すべての研修医が一次医療機関から三次医療機関での研修が可能(ローテーションする診療科や時期はプログラム責任者との事前調整が必要)
- 県外を含む多くの研修協力病院及び研修協力施設による多様な研修
- On the job training(OJT)の実践
- 研修医の性格や特徴、希望を加味して、適切なローテーションや指導医の選定を調整
- 診療科にとらわれない教育の場の提供(定期的な各科カンファレンス・症例検討会・レクチャー等)
- 研修プログラム責任者自らがチューターとなり、手厚く支援
ローテーションについて
ローテーションの原則
1)オリエンテーション
医師として円滑に業務を開始できるよう、オリエンテーションを実施します。インフォームドコンセントやチーム医療、保健医療、院内感染対策、医療事故防止など、医療を行う上で欠かせない基本事項を学びます。
2)共通研修
ローテーション研修では、診療科研修だけでは習得が難しい内容を学ぶため、毎月2回、研修医全員で合同カンファレンスやスモールグループワークを行います。各診療科は、研修医が共通研修に参加できるよう、日程を調整しています。
3)ローテーション研修
ローテーション研修は、2年間で計104週を基本とします。このうち、56週は必修研修で、内科24週、救急12週(救急8週、麻酔4週)、外科4週、さらに2年目に小児科・産婦人科・精神科・地域医療研修を各4週ずつ行います(地域医療は診療所4週、在宅医療4週を含みます)。残り48週は、自由選択科研修に充てます。
4)内科24週・救急12週については1年目で行います
5)研修は、基本的に研修医が希望のコースを選択し、本院及び基幹型臨床研修病院・研修協力病院・施設で行われます
6)共通研修には研修医全員参加します
7)選択必修科は、選択科と併せて期間以上の研修をすることが可能です
8)2年間の研修期間のうち1年間以上は本院で研修を行います
必修科研修 56週
選択科研修 48週
各診療科での研修
各科研修内容
当院では入職後、1年次研修医全員が「内科」ローテーションからスタートします。
基本的な診察能力、カルテ記載法、各種検査の出し方およびその検査結果の理解の仕方などを身につけてもらい、その後、救急科、外科などの必修科、選択科のローテーションに移ります。この間、各科に1年次研修医は一人づつとし、重ならないようにしています。
ローテーション例
研修1年目:基本必修科研修(40週)+選択科研修(12週)
| 内科(消化器・呼吸器・循環器)24週 | 救急(救急8,麻酔4)12週 | 外科 4週 | 選択 12週 |
研修2年目:基本必修研修(16週)+選択科研修(36週)
| 小児科 4週 | 産婦人科4週 | 精神科 4週 | 地域医療 4週 | 選択 36週 |
必修科研修を終えた残りの期間、研修医の希望により選択科を調整します。
3年目以降の進路を考慮した柔軟性のあるプログラムで、院内だけでなくっ協力病院での研修も可能です。
その他
〇 患者受け持ち
- 入職当初は指導医に付き、業務を覚えます
- 研修の習得状況を確認し、少人数の患者の副主治医として担当指導医に相談しながら入院患者のマネージメントを学びます
- 研修医の力量にあわせ、徐々に患者数を増やし、上級医の指導下に受け持ちます
〇 日・当直
- 月に4~5回の日・当直があります
- 指導医とともに時間外救急外来を担当します
〇 症例の経験
- 入院症例(コモンディジーズから専門性の高い疾患まで)を指導医とともに受け持ちます
- 高齢者や複数の疾患を有する症例が多く、1人の患者さんから多くのことを学ぶことができます
- 救急症例を研修医が上級医と一緒に初療対応することができます
〇 経験できる手技
- 研修医が1学年2名と少ないため、手技を経験する機会が多いです

