
北部地区医師会病院 初期研修の特徴

少人数での研修
少人数であるため、一人で多くの症例・手技を学ぶことができます。
「沖縄北部の病院では症例数が少ないのでは?」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。しかし、当院が位置する沖縄県北部の12市町村には、約12万人の人口があり、急性期病院は当院と沖縄県立北部病院の2施設のみ(合計約500床)です。そのため、症例に事欠くことはありません。
例えば救急症例では、2年間のローテーションと日当直を通じて、研修医1人あたり救急車搬送患者約500人、ウォークイン患者を含めると約1,500人の対応経験が可能です。
この経験を積むことで、3年目にはファーストタッチを一人でこなせる力が自然と身につきます。
少人数の病院では、柔軟な研修を特色としていることが多いですが、当院ではそれを具体的かつ実践的に行っています。
きめ細やかな指導
性格や特徴に合わせて、最適な指導医を選定しています。進捗や性格を考慮して、無理なく学べるよう調整します。
研修医の性格や特徴を踏まえ、「この先生の指導が合うだろう」といった視点でマッチングを行い、より効果的な学びの場を提供できるよう努めています。
入院患者については、上級医が1人あたり10〜15人を担当しており、研修医にはその進捗状況や得意・不得意、性格などを考慮したうえで、適切な患者数を割り当てるようにしています。
場合によっては、じっくりと一人ひとりの患者に向き合えるよう、担当数を絞ることもあります。
個別対応型研修
一人ひとりに合わせたテーラーメイドの研修プログラム
研修医は入職後、まず半年間のローテーション診療科を決定します。
5月・6月頃からは日当直業務にも携わるようになり、実際の現場を経験する中で、自身の課題や学ぶべき領域が自然と見えてきます。
その気づきをもとに、研修医と相談しながら次のローテーション先を決定していく――そんな対話型の研修スタイルを採用しています。
ローテーションの途中でも、「予定していた科より、今は別の科で学びたい」といった希望があれば、受け入れ科との調整のうえ、可能な限り柔軟に対応しています。
このように当院では、研修医の特性や希望に応じて、効率的かつ深い学びが得られる研修環境を整えています。

